キーボードを選ぶ際、「赤軸・青軸・茶軸って何?」「自分にはどれが合うの?」と迷ったことはありませんか?
ゲーミングや仕事、普段のタイピングなど、用途によって最適な“軸”は変わります。
この“軸”の違いを知るだけで、自分にあった最適なキーボード選びができ、タイピングの快適さも向上します。
この記事では、メカニカルキーボードの代表的な軸(スイッチ)について解説し、用途別にどの軸が適しているかを詳しく紹介します。
「はじめてのメカニカルキーボード選び」にも、「次に買う一台の参考」にもなる内容です!
メカニカルキーボードの「軸」とは?
「軸」とは、キーの下にあるスイッチ構造のことを指します。
メカニカルキーボードは、各キーが独立した物理スイッチで構成されており、打鍵感・音・反応速度が異なる“軸”によって変化します。
+———-+ スムーズに押下
| key |
+—–+—–+ ↓
|
| [ スプリング ]
|
───┴─── < ストンと沈む直線構造
一般的には、スイッチの動作特性によって以下の3タイプに分類されます:
- リニア(滑らか)タイプ:キーが押されたらそのままスッと下がる(例:赤軸)
- クリッキータイプ:クリック音と手応えがある(例:青軸)
- タクタイルタイプ:途中に軽い抵抗(段差)がある(例:茶軸)
軸の色で区別される理由は、主にCherry MX社の規格が基準になっているからです。
現在では他社製でも色に準じた性質を持つスイッチが多く、「軸の色=操作感の目安」として定着しています。
軸の種類と特徴を徹底解説
🔴 赤軸(リニアタイプ)
赤軸は「リニア=直線的な動き」が特徴のスイッチです。
押し始めから底に着くまで、引っかかりが一切なくスムーズにキーが下がるのが最大の魅力です。
- 音が非常に静かで、オフィスや配信環境に最適
- 押下圧が軽いため、長時間の使用でも指が疲れにくい
- カチャカチャ音が苦手な人や、静音性を重視する人におすすめ
ただし、フィードバック(打鍵感)は薄めなので、打った感覚が欲しい人には物足りなく感じるかもしれません。
🔵 青軸(クリッキータイプ)
青軸は「カチッ」とした音と明確なクリック感が特徴で、“打った感”を重視したスイッチです。
キーを押すと、明確なクリック音と反発が返ってきて、タイピングの気持ち良さはダントツと感じる人も多いです。
- 文章作成やタイピング作業に没頭したい人に最適
- 音が大きいため、在宅勤務や静かな環境では注意が必要
- キー入力のミスが少なくなる傾向もあり
「タイピングしている感覚」を最大限に楽しめる軸ですが、音の大きさがネックになるケースもあるため、使う場所には配慮が必要です。
🟤 茶軸(タクタイルタイプ)
茶軸は赤軸と青軸の中間に位置する存在で、「程よい打鍵感と静音性のバランスが取れた軸」として人気があります。
- 押下中に軽い段差(クリックポイント)があり、入力を確認しやすい
- 青軸ほど音は大きくなく、赤軸よりも操作感がある
- ゲームも仕事もバランスよく使いたい人向け
迷ったらまず茶軸、という声も多く、「最初のメカニカルキーボード」としても選ばれやすい軸です。
【軸の違いまとめ】
赤軸: ───────→ 直線的に押せる、静音&軽快
青軸: ──┐ カチッと鳴る、明確な押し感
↓
茶軸: ──┐──→ 程よい抵抗感と静音性のバランス
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その他の軸(銀軸・黒軸・静音赤軸など)
銀軸(スピード軸)
- 軽くて浅く、アクチュエーションポイントが1.2mmと非常に短い
- eスポーツなどミリ秒の差が勝敗を分ける環境向け
- 誤入力しやすいので、慣れが必要
黒軸
- 赤軸の反発を強くしたようなスイッチで、重厚な打鍵感が特徴
- 高耐久で、押し間違いを防止したい人に向く
静音赤軸(Silent Red)
- 赤軸の感触を保ちつつ、防音用のクッション構造を追加
- 打鍵音を極力抑えたい在宅勤務・通話環境向け
用途別おすすめの軸&モデル紹介
ゲーム中心(FPS / MOBA)
- おすすめ軸:赤軸、銀軸、静音赤軸
- 理由:軽く、反応が早く、連打しやすいため
- おすすめモデル:
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タイピング・執筆メイン
- おすすめ軸:青軸、茶軸
- 理由:入力時のフィードバックが強く、ミスタイプを防ぎやすい
- おすすめモデル:
オフィス・在宅勤務・静音重視
- おすすめ軸:静音赤軸、茶軸
- 理由:タイピング音を抑えつつ、一定のフィードバックが得られる
- おすすめモデル:
まとめ:軸を知ることは“理想のキーボード選び”への第一歩
キーボードは「どれでも同じ」ではありません。
“軸”によって入力感が劇的に変わるため、日常の快適さや作業効率にも直結します。
赤軸は静音でスムーズ、青軸は打鍵感重視、茶軸はバランス型。
その他にも銀軸・黒軸・静音赤軸など、用途に応じた選択肢があります。
迷っている方は、まず「自分がどんなシーンでキーボードを使うか」を基準に選んでみてください。
この記事が、あなたにとって最適な一台を見つけるヒントになれば幸いです。
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