モニターアームの選び方とVESA規格とは？

モニターの位置を自由に調整できる「モニターアーム」。デスクの省スペース化や姿勢改善、作業効率の向上に大きな効果があるため、多くのPCユーザーに注目されています。

しかし、「どれを選べばいいかわからない」「VESAってなに？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか？
この記事では、モニターアームを選ぶ際のポイントと、取り付けに必須となるVESA規格の基本知識を、実体験を交えてわかりやすく解説します。

モニターアームとは？どんなメリットがあるの？
1. VESA（ベサ）規格とは？
2. モニターアームの種類と特徴
モニターアーム選びのチェックポイント
まとめ

モニターアームとは？どんなメリットがあるの？

モニターアームは、モニターを机に直置きせず、自由な角度・高さ・距離に調整できるアーム型の支えです。クランプ式で机に固定するタイプが一般的で、以下のようなメリットがあります。

デスク上のスペースを有効活用できる
モニターの高さ・角度を調整でき、猫背・肩こり対策になる
デュアルディスプレイなど、複数画面でも柔軟に配置可能
使わない時はモニターを後方へ移動でき、机が広く使える

私自身、最初はモニターアームなんて必要ないと思っていました。
実際、モニターを直置きしていた頃は特に不便を感じていませんでした。
しかし、モニターアームを使い始めてからは、モニターの下にスペースができ、小物やノートPCを置けるようになり、以前と比べてデスクが驚くほどスッキリしました。

VESA（ベサ）規格とは？

モニターアームを導入する際にまず確認すべきなのが「VESA規格」です。これは、モニター背面のネジ穴の間隔を国際的に統一した規格で、アームとの互換性に関わる重要なポイントです。

たとえば「VESA 100×100」という表記なら、モニター背面のネジ穴が縦横100mm間隔で配置されているという意味。主なVESA規格とモニターサイズの目安は以下の通り：

規格表記	対応モニターサイズ（目安）
75×75mm	24インチ未満の小型モニター
100×100mm	24〜32インチの標準モニター
200×200mm〜	大型モニター・TV向け

VESA非対応モニターには専用アダプターが必要な場合もあるので、事前に確認しましょう。
体験上、モニターアームとモニターが物理的に合っていても、ネジ穴の位置が合わないと取り付けられず非常に困ります。

モニターアームの種類と特徴

モニターアームには複数の種類があり、用途に応じて選ぶべき製品が変わります。

シングルアーム（1画面用）
　もっともスタンダードな形。モニター1台を支えるならこれで十分です。
デュアルアーム（2画面用）
　複数のディスプレイを柔軟に配置したい人向け。アームが独立して動くタイプがおすすめ。
ガススプリング式
　滑らかな動きと高さ調整が可能。毎日の微調整をストレスなく行いたい人に最適です。
固定式／ポール式
　価格は安いが、動きが制限されるため、モニター位置を頻繁に変えない人向け。

モニターアーム選びは品質が命です。
私が最初に安価なアームを使っていたときは根本のパーツが弱く、数ヶ月で傾いてしまいました。

現在私が使っているのはガススプリング式のシングルアームですが、軽い力で上下左右にスムーズに動かせる点がとても便利で、半年ほど使用しても今のところ特に不具合はありません。
品質の差は思った以上に大きいです。

モニターアーム選びのチェックポイント

モニターアームを選ぶときは、以下のポイントをしっかりチェックすることで失敗を防げます。

項目	確認ポイント例
VESA規格	モニター背面のネジ穴の寸法は？（例：100×100mm）
耐荷重	使用予定のモニターの重さに耐えられるか？（例：5kgまで）
アームの可動範囲	上下・左右・回転の自由度は十分か？
設置方式	クランプ固定 or グロメット固定？
モニターサイズの対応幅	サイズ制限やウルトラワイド対応の有無
ケーブルマネジメント機能	配線がきれいに収納できるか？