英語配列(US配列)のキーボードは、デザイン性やキー配置のシンプルさから一定の人気があります。しかし、日本で主流のJIS配列とはキーの位置や記号の入力方法が異なるため、Windowsで正しく設定しないと、思った通りに入力できないという問題が発生します。
この記事では、英語配列キーボードをWindows環境で快適に使用するための設定方法と、注意すべきポイントをまとめて解説します。初心者でも迷わず設定できるよう、手順を具体例を交えて紹介します。
英語配列キーボードと日本語配列キーボードの違い
英語配列(US配列)はキー数が少なく、Enterキーが横長、記号の配置が異なります。これにより、プログラマーや英文入力が多い方にとっては効率的なレイアウトとされます。ただし、JIS配列で慣れていると記号の位置に戸惑うため、事前に違いを理解しておくことが重要です。
実際に筆者も初めて英語配列キーボードを使った際、「@」や「”」など記号入力の位置が異なり、最初は混乱しました。しかし、配置に慣れてくると打鍵のテンポも良くなり、特に英語中心の文章を書くときには非常に快適だと感じています。
Windowsでの英語配列キーボードの設定手順
英語配列キーボードを正しく認識させるには、以下の手順で設定を行います。
手順①:Windowsの「設定」を開く
「スタート」→「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」へ進みます。
手順②:言語のオプションからキーボードを追加
使用中の言語(例:日本語)を選択 →「オプション」→「キーボードの追加」で「英語(US)」を選択します。
手順③:ハードウェアキーボードのレイアウト変更
「設定」→「時刻と言語」→「入力」→「詳細キーボード設定」で、「ハードウェアキーボードレイアウト」を「英語(米国)」に変更します。
おまけ・手順④:レジストリ変更(自動でうまく切り替わらない場合)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
上記のパスにある「LayerDriver JPN」や「OverrideKeyboardIdentifier」の値を変更することで、正しく認識される場合があります。※レジストリ編集は自己責任で行ってください。
筆者の体験から言うと、これらの基本設定に加えて「Google日本語入力」を導入することも非常におすすめです。「Windowsキー+スペースキー」のショートカットでIMEを切り替えられるので、JIS配列とUS配列の切り替えに戸惑うことが少なくなります。英語と日本語を頻繁に切り替える方には必須のポイントです。
設定後の注意点
設定後も以下の点に注意する必要があります:
- @マークや「:」などの記号の位置がJIS配列と異なるため、ブラインドタッチでは慣れが必要。
- IMEの切替(半角/全角キーがない)には「Alt + `」や「Windowsキー + スペースキー」など別の方法を覚えておく必要があります。
- Google日本語入力を導入すれば、IME切替がよりスムーズになり、誤入力やタイムラグも少なくなります。
- 一部のショートカットキーの組み合わせに違和感がある場合がありますが、慣れると作業効率が向上します。
筆者も最初は不便に感じましたが、Google日本語入力の導入とIME切替ショートカットを活用することで、快適な入力環境を整えることができました。
まとめ
英語配列キーボードはデザイン性やタイピング効率に優れた選択肢ですが、日本語環境では設定の見直しが不可欠です。Windowsでの正しい設定手順を踏めば、JIS配列では得られない快適さを実現できます。
特に「Google日本語入力」の導入やIME切替ショートカットを押さえておけば、よりスムーズな作業が可能になります。設定に少し手間はかかりますが、一度設定してしまえば楽なのでぜひこの機会に設定を見直して診ましょう!
プログラミングや英文作成を頻繁に行う方、シンプルでスタイリッシュなキーボードを好む方には、英語配列キーボードはおすすめの選択肢です。